タイトルはコチラから頂きました。

※ふぁんたじー注意

 

 

〜☆〜★〜☆〜

 

 

出来の良い予感

 

 

 

ブレにゃはどこに行くにもご主人様のランカと一緒で、特にお膝が大のお気に入りです。

「…ブレにゃさん…くすぐったいよ」

悪戯と称し、ずっと膝枕をして独り占めし続けている黒猫ブレにゃ。
事の発端は昨晩…

 

「せっかくハロウィンなのに…お菓子づくり、失敗しちゃった…」

いつも自分を助けてくれているブレにゃは、もっと甘い味が好きなのに。
出来たクッキーの味は、どれも苦い味…。

そんな調子でソワソワしているランカを見て、何かを隠しているのはまるわかりのブレにゃ。
ご主人様のことは何でも知りたい…でも、聞かれたくないなら無理に聞き出すこともない…と、遠回しに攻めることに。

「…そういえば今日はハロウィンか?」

「ぎくっ!」

「この間、お前が言っていた」

*******

「ブレにゃさん、そろそろハロウィンだよ!」
「…?」
「ブレにゃさん甘いもの好きだから作ってあげるね!」

*******

戦闘知識などは豊富でも、そういうイベントごとには疎い、というか興味のないブレにゃ…
ですが、ウキウキしたランカの笑顔と一緒に記憶していたのでした。

「ごっごめんなさい、あれ…!…失敗、しちゃって…」

「お菓子が無いなら…悪戯しなければいけないな…そういうルールなんだろう?」

「!?」

 

素直に謝ろうとするランカが可愛いくて…気づけば、こうして一日中、膝枕して過ごしているのでした。

「……」

「……」

「…こんなことされてたら、何も出来ないよ、ブレにゃさん/////出かけなくちゃ、いけないのに」

「もう日が暮れるのに何処に行くんだ?」

「月見草を採りに行くの。それだけ材料が足りなかったのに、さっき気づいて…」

「…着いていく」

「じゃあ、ホウキを用意してくるね!」

「そんなものいらない。俺が運んでやる」

「えっ、でも…」

「そっちのほうがはやい」

 

ブレにゃさんはランカちゃんをお姫様抱っこすると、文字通り羽でも生えているかのようなスピードで、あっという間に運んでしまいました。

「ブッ、ブレにゃさん!この辺この辺!」

「……」

そこは、ちょうど良い感じのお花畑でした。

「…はやかったね…!?あ、いっぱい咲いてる!!」

おろして貰い駆け出す主人を追いかけるブレにゃ。
月に照らしだされるご主人様=ランカの可愛らしさといったら!

「よし、これくらいかな」

ランカは花を摘み終わるとブレにゃに向き直り、

「ブレにゃさん、連れてきてくれてありがとうね。帰ったら、ご褒美あげなきゃね !」

「…ランカ。今ここで欲しい」

「なぁに?ブレにゃさん…あっ…」

ブレにゃは、ぎゅーとランカを抱きしめて額にちゅーしました。
そうしたくてウズウズしていたのです。

「すまない」

「////…か、帰ろっか////」

「わかった」

「…わぁっ!」

行き同様、抱えあげられる魔女っ娘ランカ。

「え…そ、そっか帰りもこれなんだね/////」

「しっかり捕まって…それも、落とさないように」

「うん、せっかく摘んだんだもんね」

花を落とさないためか帰りは、いくらかゆっくりと運んでくれたようです。

 

お家に辿り着き、

「ブレにゃさんありがとう」

「礼なら…」

いい、自分の仕事なのだから。
そう言わなければいけないのに…ご褒美が欲しい、と思ってしまうブレにゃ…。
ランカは、それを読み取ったのか

「?…あ!そっか!!はいっ角砂糖」

「…?」

ランカは角砂糖のつまった瓶を取り出し、ブレにゃに角砂糖を食べさせてあげます。

「こんなので、ゴメンね…来年は、きっと上手にお菓子つくるからね!でも、その前にクリスマスもバレンタインデーもあるね!」

「…よくわからないが、楽しみにしている」

ブレにゃは角砂糖をポリポリ食べながら答えました。

 

〜★〜余談〜★〜

その日は、そんなこんなで一緒に寝ることにしました。
お手伝いしてくれたブレにゃさんにご褒美です。

「(普通、猫は足元とかで寝るんだろうけど…ブレにゃさんは大きいから仕方ないよね)」

 

 

 

〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜★〜☆〜

ランカちゃんにも月見草絡みな話をさせたくt
(イヤ、だってランカは魔法使い属性だと思うし、ブレラは猫っぽいんだもん!!)
私が描くと、高確率でナチュラルに一緒に寝てしまう件について…!(笑)
いつまでも仲良しでいてねブレラン♪

 

ギャラリーに戻ります。

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