以下、ランカとナナちゃんの戦後ガールズト―ク妄想。
(ブレラン前提…ラン→ブレ移行中!)
ナナセがランカの変化に気づいたのは、わりと早くであった。
目覚めたナナセの元に真っ先に駆けつけたルカによりランカと感動の再会を果たし…ナナセはもうすっかり元気になっていた。
またアイドルとしてベクタープロモーションでシェリルと一緒に働くランカのお手伝いを
できる程に。
ある日ナナセは『その後、早乙女君とはどうなんですか?』と聞いてみた。
が、ランカは困ったようにゴニョゴニョぼかすばかり…。
「(おかしいな、ランカさん…早乙女君に助けてもらった、って言ってたのに)」
それまでのランカであったなら、同じ困った様子にしても、もっと幸せオーラ…喜びが溢れていても良さそうなものだった。
「そっ、それよりナナちゃん、聞いてくれる?お兄ちゃんの話なんだけど」
そして…ランカはブレラの話をすることが圧倒的に増えていた。
その日ナナセはついに以前から抱いていた疑問をランカに投げ掛けた。
「ランカさん…」
「なぁに?ナナちゃん」
「ブレラさんのこと好きなんですか?」
「えぇっ!?なんで!」
「最近、早乙女君のことよりブレラさんのことを気にかけているようだから…」
赤くなり、がっくりと肩を落とすランカを見て、
「ま、まぁ気にかけるのは当たり前ですよね。11年ぶりに再会できたお兄さんなんですし」
ナナセはそうフォローを入れる。
実を言うと正直ナナセは、ほっとした気持ちでもある。
これからは、もしランカに悪い虫が忍び寄ることがあっても、ブレラが全て実力を持って排除してくれるだろう。
「そういえばナナちゃんだよね?ほら、お兄ちゃんのこと、ルカ君に言ってくれたの」
ブレラがSMS預かりということが決まった時にLAIが代表して検査をした。
もちろんフロンティアではサイボーグはほとんど居ないし、研究自体が禁止されてるから、どこまで解明できたかわからない。
ルカはLAIに運用、使える技術はないか少なからず興味があったみたいだが、ランカから話を聞いたナナセが『ランカさんのお兄さんなんです!』と、やりとりしてくれたおかげか物凄く丁寧に扱ってくれたらしい。
「そんな…たいしたことは、してないんですけど…?」
「いや、あれはナナちゃんが頼んでくれなきゃああはならなかったと思う…お兄ちゃんも、驚いてたよ…」
「それで…フロンティアでも、ちゃんとメンテナンスは出来そうなんですか?」
「うん…なんとかなりそう、かな?オズマお兄ちゃんとカナリアさん達なんて『あれはランカ中毒だからお前の歌聞かせたり一緒に演奏させたほうがメンテとか薬より効く』って言ってた」
呆れて。
あながち間違いでは無さそうだった。
「それは良かったです。また力になれることがあったら言ってくださいね」
「うん、ありがとうナナちゃん」
「…ブレラさんとの進展もあったら教えてくださいね!」
「えぇっ!!??」
そんな進展なんて…どういうことだろう。
…もし…額じゃない所にキスされたら?
キス以上のことをされたら?
それがナナセの言う『進展』したことになるのだろうか…とランカは思った。
≪おしまい≫
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もうほとんど両想いなくせに、のろのろもたもたしてるところ書くのが楽しくてつい←】